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リコの書くブログ006

私はお嫁に行っておりません。お婿さんに来てもらいましたので。つまり、婿養子。女二人でしたので、「家」を継ぐためにはこういう必要がありました。
今思うとそれほどしてまで守るべきものだとは全然思わないのですが、その当時はほぼ洗脳に近い状態で後を継ぐことを考えていましたので、相手は自然と「長男じゃない」「地方ではない」「転勤がない仕事」となるわけです。
ちなみに、別に親の面倒を見たくないとか、そういうことではなく、単純に「家」を継ぐために婚姻関係に制限がはいるという状態がナンセンスだと今は思っています。そもそも、守るほど伝統や格式がある家じゃない。なんでそんなことに親がこだわっているのか、正直わかりません。介護、墓守、そんなの別の姓だってできます。ただ、自分の姓にしておいたほうが相手方の家には説得力強いかなと思ったりはしますが。(それも別に自分がどう人間関係を作っていくかだけなんだともわかっています。)

まあとにかく、婚姻届けを出しに市役所に行ったんですよ。世帯主は夫ですが、戸籍筆頭者は私。そしたら窓口のおじさんが
「あのね、あなたそっち(世帯主)だから、私こっち(戸籍筆頭者)っていうもじゃないの。両方旦那さんの名前にしなさい」
というのです。
「ですから、私のうちに入ってもらうのです。何か問題ありますか?」
と切り返し、おじさん黙る。
次に年金のところに行きました。その窓口のおじさんが言いました。
「旦那さんは厚生年金だからこっちで手続き。あなたはちがうから。」
「私働いてますけど、なんで?」
と聞き返し、やはりおじさん黙る。

20年前の役所なんてそんなものだったのでしょうね。
女は結婚したら旦那の姓に入って、専業主婦。

商工会議所で「女の出る幕はない」と(いうような意味合い)のことを言われたとき、このことを思い出しました。

女子高で自由に自分のやりたいこと、言いたいことを言って育ち、大学でも特に「女だから」と言われたことがなく(あったけど、それは個人的なものだから全体の意識ではない)、会社も問題なかった(だって女性だけの会社だったから(笑))。

でも、地域はそうじゃなかった。意識、常識、慣習。すべてが自分の知っているものではありませんでした。
話には聞いていた女性差別、女性蔑視。当事者になって感じたことは「怒り」ではなく、「理解できないという」ものでした。これは、本気で何とかせねばならんと。

i-casketが創業以来ずっと女性のキャリア支援や生き方への支援を行っているのは、私自身の問題意識が強いからです。