やっと受験する大学が決まったと思ったとたんに願書提出。
私は6校受験しました。結果、3校合格、3校不合格。
受験されたことがある方はご存じと思いますが、私立は学校(学部でも)によって出題の傾向が違います。12月に進路変更して、よくまあ半分受かったなあと思います。
自分の子どもが2019年に大学受験でしたが、その時担任の先生と「受験のスケジュール」を話し合ったことが印象に残っています。私立の場合は、どこを先に受けるか、体力と相談して無理のない日程を組む(1校が何度も受験できるシステムだから、昔とちがうのですが)。私はそんなこと関係なく、受けたいところを受ける感じでしたから、日程はかなりめちゃくちゃでした。一番最初が東京女子大(父がどうしてもっていうから)。ちょうど参議院選で、荻窪に降りたらオウム真理教が「しょーこーしょーこー」とうたっているというすごい場面に遭遇し、その歌のインパクトに意識がかなり持っていかれてしまいました。で、不合格(さすがにこれはオウムのせいではない)。
合格発表を見に行った日、父にダメだったと報告をしたら、慰めもなく、「来年がんばるんだな」と。
第1校目、まだ受験は始まったばかりだというのに、一方的な「敗北宣言」、しかも親から。そのあと立て続けに2校落ちたものだから、母は「来年は英語の方面に戻せ」というし、「父は3年間なにやってたんだ。だからお前は・・(以下略)」というし。
その状況でもね、なぜか不安はなかったのです。あと3校あるじゃーん、と。
基本的に私は楽天家です。よくある話で、コップにお水が半分入っていたら・・というのがありますが、私は確実に「まだ半分ある」と思う人間です。その半分をどう使うかということのほうが大事で、たいていは自分で飲まないで人にあげちゃう感じ。物欲というか執着があまりないので、ほしいならどうぞ、でも全部は持ってかないでね、という感じです。
実は受験で一番印象に残っているのは早稲田ではありません。東京国際大学。川越のほうにある学校です。当日雨で、早めに出たのに川越線が遅延。本当にギリギリで学校につきました。大学は広いですから、受験会場がわからない。スタッフの学生さんらしき人に聞いたら、連れて行ってくれました。滑り込みセーフで試験開始。ところが試験途中に本人確認に来る先生方が、ことごとく私の前で止まって首をかしげるのです。なんで?と思っていたのですが・・・
1教科目は英語だったので早く終わってしまい、なんとなくぼーっとしていました。すると、机の端っこに出している受験票が、私だけピンクなのです。ほかの人はオレンジ。つまり、会場が違っていました。私の席の人が偶然欠席だったのですね。今でも忘れない、受験番号はC-10100番。私が案内されたのはB-10100番。先生方、変な顔するはずです。試験の最中にそれに気づいてしまったので、もう吐きそうなくらい胃が痛くなりましたし、怖くて怖くて泣きそうでした。
英語が終わったとたんに会場の係りの先生のところにダッシュ。事情を話すと、本部のほうに掛け合ってくれて、私は無事にその場所で受験ができることになりました。
次は国語。また本人確認の先生方が変な顔をします。すると、会場の端っこのほうから大声で「その子は良いんです!」と。試験中だから目立つっていうのに・・・(><)。緊張なんて吹っ飛びましたが、ただもう恥ずかしくて・・
最後が世界史。今度は、問題用紙、解答用紙を配るたびに先生方が「大丈夫だよ」「落ち着いてね」と声をかけてくれます。当然、周りの受験生は「あいつなんかやらかしたな」という雰囲気になります。最後に外国人の先生が「ダイジョブデスヨー」と片言の日本語で話しかけてくれて、羞恥心はもうMAXです。
他の学校では最後まで粘っていたのですが、ここだけはもうすぐにでもその場を立ち去りたくて、試験開始後30分で退席しました。(だって終わったから)
帰り道、風が強くて傘が壊れたというおまけつきでした・・・
すごい思い出ですが、先生方が本当に優しくて、私がちゃんと受験できるように気を配っていただいて、良い学校だと思いました。大宮駅で広告を見る度に、思い出す学校です。