アルバイトの基本は家庭教師でした。
大学1年の秋から大学4年まででひとり、大学院1,2年でひとり、二人のお嬢さんを受け持ちました。両方とも可愛くて。特にひとりめの子は友人の妹さんということと、5歳下ということもあって本当に大好きでした(って今も可愛いけど)。私の妹は2歳下なので、どうしてもぶつかったり、合わなかったりしますが、5歳も下だとなんでも許せる。英語という話でしたが、結局国語、社会など文系の科目は全部見てたかな。「英語大っ嫌い!」と言っていた彼女が、最終的に英語(コミュニケーション)系の大学に行ったのはうれしかったです。
まあいろいろ珍回答?もあって、今でも笑い話ですが。
もう一人は理系。眼科のお嬢さんで看護学部に。彼女もかわいらしかったです。
もうザ・医者の娘!って感じで超ハイソ(笑)
私立の一貫校で、冬はずーっとスキー場で合宿(といっても体育会系ではない)。初めて会った時、「スキーやる?」って聞かれて、「やらないなあ」
と答えたら、首をかしげて甘えたような声で「一緒に行きたいなっ」と言われたときは、お姉ちゃんクラクラきちゃいましたよ。うーん、一撃。
彼女の時も文系担当。理系担当は別の友人が担当していました。
家庭教師というのは、勉強も大切ですが、どちらかというと相談相手。いろんな話を聞いて、その合間に勉強を教える感じです。自分が感じていなかったような不安やその時代に流行っていること、恋愛相談、いろいろ聞きました。
私はカウンセリングは苦手(口が出ちゃう)だけど、うんと年下だと大丈夫なのかな。今も普通に小学生に遊んでもらってますから、そういうのが性に合ってるのかもしれません。
家庭教師は大好きでしたし、やりがいがありましたが、今思うともっと他の仕事もしておけばよかったかなと思います。例えば接客業とか。全然そういうのやったことなかったので、社会人になってから最初のころ、いわゆる「営業」がいまいちできなくて困ったことがありました。別に愛想振りまくわけではないのですが、気が利かないのです。今でもうまい相槌とかがうてなくて、ちょっと悲しそうな顔などをされてしまうことがあります。まあ最近はもっぱら営業されますけどね・・・
接客業をしたらできていたかというと疑問ですが、学生のころだったらちゃんと指導してもらえたかなって思いますので、やってみたかったな。
なぜやらなかったかというと、ここまで読んでいただいている方には当然想像がつく、「母がダメといったから」ってやつです(笑)
接客業って、いってもコンビニとか、ファミレスとかそういうのを考えていたのですが(何しろ家から1分のところにデニーズがある)、母が思う接客業はなぜか夜のお仕事でして、また、ふしだらとか、若い娘がっていうのを連発されまして。結局無理。ちなみに妹は試食販売のバイトをしていましたが、なんでそれはよかったんだろう・・ほんと、いろいろ謎なのです。
他には大学院の時に教授からいただいた文科省のお仕事を。
先生の生原稿を入力しなおすという仕事です。先生の字がミミズが毒を飲んでのたうち回ったのち、タップダンスを踊るくらい解読不能な字でしたから、大変でした。しかし、おかげさまでたいていの人の字が読めます。そして、私がタイピング早いのは、この先生のおかげです。結構よい収入でしたけど、入力枚数もものすごく多かったですから。ほかにもテープ起こしとか、そういう一人でやる事務系の単発バイトは入れていました。
自分の技術でお金をいただくことってとても自信が付きます。
ただ、もっと能力があったらもっと高い収入になるかもと考えないあたりが私なんですよね。なぜかお金儲け方面に頭がいかないのです。
大事なことは、教えてる子が目的の大学に行くこと、先生の本が滞りなく発行できること、棚卸が間違いなく行われること・・自分が関与することで誰かの目的が達成できればそれで良い。多分それが私の「目的」なのかな。
今はちょっと違っていて、多くの人と同じ目的で動くために自分のスキルが使えると良いな・・と思っています。