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リコの書くブログ041

大学院の下宿時代、あまりの幸せにほぼ家に帰らなかった私ですが、あちこち遊びには行っていました。その中で、中学のころからの友人たちと箱根に旅行に行ったことがありました。3人のうち2人はすでに社会人。1人の会社の保養所に泊まれるからとウキウキで。


一応、実家には「箱根に行くよ」と伝えておきました。長年の友達なので、そのあたりは問題ないんだけど、携帯のない時代ですから、下宿先に電話をして私が出ないと大混乱になるのです。

で、当日、保養所に行くまでにいくつか日帰り温泉に入り、すでにテンションが高い私たち。宿についてまたお風呂に入り、夕飯は食堂でいただきました。その日私たちの他には団体客が。男女合わせて8人くらいだったかなあ。大きな舟盛りがあって、豪華な宴会メニューです。友人が、「あの舟盛り、私が昨日電話で予約したやつだ。すごい豪勢。食べてない(飲んでるから)んだね、うらやましいなあ、こっちにも分けてくれれば良いのに」などと言って、私たちの間でも話題になっていました。私自身はその団体に背を向けていたので、あまり見ていなかったし、まあジロジロ見るもんでもないのでその日はそれで終わり。お部屋では夜中3人で話し、冷蔵庫のお酒を全部飲み、でんぐり返しやらで大はしゃぎ。騒ぎつかれてぐっすりと眠りました。

次の日です。昨日と違う席(団体が見える側)に座った私。普通に朝ごはんを食べていたら、1人遅れて団体に合流したおじさまが。ちょうど私の目の前です。
その人ね、すごーくどこかで見たことあるの。声を聴いたらわかると思ったんだけど、黙々と食べてて話さない。あんまり私が凝視するものだから、その人の隣にいた人が私に気づいて、「どうしたの?」という顔をしました。

しかたない、イチかバチか。私は立ち上がって、ごはんをパクついているその男性に話しかけました。

私 :あの、すみません

男性:はい(まだ下を見てる)

私 :お父さんですか?

男性:(顔を上げて)はあ?? あ、理子、なんでお前がここにいるんだ!!

・・・はい、私がよく見たことがあると思った男性は、父だったのです。
父は、仕事の接待でこちらの保養所に。全くの偶然でした。私が電話した時に母は父も箱根に行くって言わなかったのです。それに私2年近く家に帰ってなかったから、父と断定する自信がなかったのが問題。

後で言われました。もう少しましな聞き方はなかったのかと。また、お父さんじゃなかったらどうするつもりだったのかと。
私は、父じゃなかったら、「生き別れの父にそっくりで!と泣く」予定だったのですが、確かにほかにも聞き方はありましたよね。
今でも何であんな聞き方したのかわかりません(^^;)
でも最良の質問だと思ったのよね・・とだけは自信をもって言えます(笑)

私たちが散々騒いだ上のお部屋が父のところだったらしく、「あのうるさいのはお前たちだったのか」とも言われました。最後においしモノ食べなさいねってお小遣いくれましたが、すべて冷蔵庫の酒代で無くなりました。

後にも先にも、あんな偶然はありません。ほんと、女友達と行ってよかった。彼氏とかだったら大変なことでしたよ。