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リコの書くブログ047

手術も終わり、本格的に就職活動をしなければならなくなった1995年夏。
私の手持ちのカードはほぼありませんでした。
同期の男子はとうに内定をもらっていて、研究のほうに戻っています。
(とはいえ、バイオ系の就職先ではなかったですが・・)
焦るというか、どこから手を付けていいかわからないという状況でした。
とりあえず企業に電話して会社説明会の情報を得ることと、合同説明会に行くこととしか
できませんでしたが、もう締め切ったとか、終わったとか、まあそういう感じでしたね。
あの時代に企業のWebサイトがあればもう少し探せたかも・・とか思いますし、中小企業が
嫌だとかそういうことも全くなかったのに、残念です。
しかし、一つだけ残っていたカードがありました。それが、入院前に試験延期してくれた会社です。
体調が戻ってすぐに電話をして、アポイントを取りました。
青山一丁目。そういえばなぜかリクルートスーツじゃなくて、グレーのスーツでいったんだよなあ。。
なんであの服選んだんだろ。
試験は筆記。あと面接。設問で覚えているのが、「今の総理大臣は誰か」というもの。
当時は村山富市さんで。問題なく書けましたが、その二人前の細川護熙さんじゃなくてよかった~
と思ったのです。だって、漢字かけない(><)
あとは社長面接。料理と理系の実験の話をしたことを覚えています。なんだか社長は始終笑っていて、
私もとても話しやすくて、楽しかったという印象でした。別に受かる、受からないはいいや、楽しかったから
という気持ちで帰宅。後で同期の子に聞いたら、面接が終わった後社長も「あ~面白かった」と話されていたとか。
ちょっとうれしかったです。
で、後日内定をいただいて、私の就職活動は終了いたしました。

こちらの会社は社長以下全員女性(今は違うらしいけど)。当時はNTTのショールームなどにいる女性を派遣したり、(つまり美人さんなうえに頭もよい)イベントの事務局などをしたり、本を出したりというようなところでした。
ある意味、また特殊な空間。よく考えたら私は「普通の組織」に属したことがほとんどないのかもしれません。
私は当然ショールームなどのほうには行きませんですから、本社勤務です。


ただ後日談があって。こちらの会社は特に新人研修があるわけではなかったので、内定をもらった人はアルバイトとして会社に入ることが前提でした。でも、私はとにかく修士論文を終わらせなければならないので、とてもバイトをしている暇がありません。だいぶ交渉して、なんとかご理解をいただきました。
こちらとしては必死なわけですが、外から見れば何を偉そうに、というところもあったのでしょう・
同期の子(3歳下)はずいぶん脅かされたようです。曰く、「大学院出の人だから、いじめられるわよ」と。
だから入社してから、「ずいぶん思ったのと印象が違う」といろんな人から言われました。なにしろバイオ以外の業種ですからね。偉そうになんかしてられないし、そういうの昔から無いし。
私は学歴を気にしませんが(自分に対しても相手に対しても)一般的にはそういう目で見られるんだなーということを実感しました。変なの~ですよね。新人は新人なのにね~


というわけでようやくラストスパート。修士論文に一直線の秋が始まったのでした。