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リコの書くブログ033

我が家のご飯は品数がとても多く、そして和風がメイン。
子供の時から洋食と言えばミートソース、ハンバーグ、オムレツ、カレー シチュー、グラタンくらいでした。ちなみに中華はマーボー豆腐とか八宝菜とチンジャオロースくらい。とにかく和風なうちなんです。私が料理を作るようになって、だいぶ反乱を起こしてますから、今はもう少し許容範囲が広いですが。
なので、下宿時は好き勝手に料理ができてパラダイスでした。私は料理が好きなのです。
所沢の新しい部屋について、一番最初に食べた夕飯は、なんと

・生ハム
・カマンベールチーズ
・赤ワイン
・ピクルス

でした。全然料理じゃない(笑)
でも、こういうのに憧れていました。家では絶対できないことでしたから。
次に缶詰めの食べ物。それから、デパ地下総菜。もう、何を食べても文句言われないし、自分の好きな時に好きなものが食べられる幸せ。ああ、下宿してよかったな!と。その後徐々に料理を初めて。レタスクラブだのオレンジページなどを買い込んで、いろんな料理を作りました。もちろん、食べにもいきましたし。
今私の味覚が意外としっかりしているのは、沢山の味をこの時に試したからだと思います。

お部屋は1階で、台所4畳半と、和室6畳。バス、トイレ別で45,000円はよい選択だったと思います。まあ、駅から少し遠いのですが、バス1本で大学まで行けたし、何しろ遠さより広さを求めたので。ちゃんと料理をしようと思うと、電気コンロひとつでシンクが狭いワンルームは耐えられなかったのです。
和室の窓を開けると目の前が茶畑(狭山だから)。3月はまだ寒いので何も考えませんでしたが、春先になって落ち着かない気分になりました。
それが何だからわからない。特に夜、落ち着かないのです。

しばらく考えて、気が付きました。
カエルの声がしない!のです。春日部は田んぼが沢山あって、田に水がはられる頃からずーっとカエルの声がします。夜はその声を聴きながら20年近くすごしていたので、田んぼがない(何度も言うが茶畑だから)所沢ではカエルがなかないこと、ものすごい違和感でした。同じく自然が多い場所だったとしても、環境が違うとこんなに違うのか!と驚いたものです。
田んぼがない生活。これが一番慣れませんでした。春は苗が見えない、オタマジャクシもザリガニもいない、藁の香りもしない。
出たくて出てきた場所だし、所沢が好きだったので帰りたいとは微塵も思いませんでしたが、ホームシックってこういうところから来るんだろうなあ・・と思ったりしました。
今春日部の自宅付近はほとんど田んぼがなくなりましたが、それでも車で10分もすれば水田が広がります。子供のころからの原風景は意外と精神の安定につながる。今の子どもたちはどんな思い出をもって大人になるのかな。とおもうと、
単に公園があるから自然が多い、とか、そういう話ではないなと思います。