1人暮らしを始めて一番増えたものが「マンガ」でした。
以前も書いたかもしれませんが、我が家は音楽(クラシック以外)演劇(全般)美術(西洋美術館以外)書籍(少年少女文学全集以外)はすべて「悪」という環境でしたから、マンガというものがよくわかっていませんでした。マンガで読んでよかったのは学研のひみつシリーズだけ。それも、母の検閲を受けないと買えない。というか、お小遣いをもらったのが高校に入ってから(バス代とお昼のデザート代でほぼなくなる)だったので、残りのお金をほとんど文庫本に費やしていて、マンガを見る暇がなかったのです。
なにしろ、単行本で売っているマンガがマンガ雑誌に連載されているものだと知ったのが高校生ですから。リボンもマーガレットも全然知らなかった。友達と話が合わないわけです。
ちなみに今でも謎なのがキャンディキャンディです。私が小学校低学年の頃にアニメでやっていました(アニメはこっそり見ていた)が、母がかたくなに「いじめられる話だから見てはいけない」と言っていたのです。それなのにある時、「しばらくは見ていいよ、いじめられないから」と言われて、多分1か月くらい(つまり4回くらい)夕飯時にみていました。それは、キャンディが船でイギリスから別のところに行く話なのですが、いつもいじめているイライザとかがいないので、楽しいことばかりなわけです。なんだ、楽しいじゃんとおもったのですが、今思うとなんで母はこの時だけいじめられないことが分かってたんだろうか・・どこから情報を仕入れてきたのだろうか・・と疑問です。
とにかく、単行本もドラえもんを友達の家で読んだくらいの人間ですから、自由な空間と時間とお金を手に入れてしまったらまっしぐらですよ。
マンガ依存は40過ぎくらいまで続きました。ひどいときなど、週刊の漫画雑誌、月間、季刊誌何でも買っていたし、好きなマンガは単行本をそろえるしで異常だったと思います。(合間に本も読んでるから、毎月の書籍代が大変なことに)
過度な禁止や抑制は反動が大きい。今のゲーム依存の子どもたちとちょっと状況は違うと思うのですが、いずれにせよなんでも押さえつけるのはよくないなと。
抜け出すのが大変。これは私の子育ての時に参考になりました。
というわけで、下宿先には大量のマンガ。
捨てるしのびず、2年後に実家に戻った時には段ボールで何箱もはいったマンガたちがいたのでした。恋愛系は苦手だったので、花とゆめばっかり読んでいました。ガラスの仮面はいまだに捨てられない~(終わってないしww)
今娘が演劇部なんですが、ガラスの仮面ちょっとはまってます。
友達とふざけていたガラかめごっこを娘とやる日がくるとはね・・
名作は廃れないのですね。