大学院時代の一番大きな買い物は、なんといってもノートパソコンでした。
大学は、基本Macintoshで、コンピュータールームにはずらっとMacintosh Classic(2だったか?ちょっと忘れた)が並んでいる状態。理系はmacでしょという時代でしたから、私も必然的にPowerbookを。とにかくバイト代をためて、生協の学生割引でかったのです。同級生の男の子(うちの夫)はPowerbookのDuo docを買って、デスクトップでも使える!とか言って喜んでたけど。そういえば奴は簡単に取り外しができるHDDケースとか、そういうの今でも好きですね。超合金ロボみたいな感覚なのかなあ・・とか思ってみてます。
で、とにかくPowerbookですが、当時の私はCPUも知らなければ、RAMもHDDも知らない。学部生の時のBasicの授業ではプログラムのコード(ほんと数行)が書けなくて、泣いて友達に書いてもらったくらいコンピュータ嫌いでした。うん、ほんと、なんで今この仕事してんだかね。人生なんてわからないものですよ。
初めて買ったノートPCで印象的なのはRAMが4MBだったこと。MBですよ?考えられない、良く動いてるなあって思います。HDDも16MBだった。フロッピーディスクが3.5インチになって、「堅くなった。壊れにくくなった!!」て喜んでいたのだもの。それでも修士論文をかくのに、大いに役立ってくれました。というか、これが無かったら論文かけてないなあと思います。それから沢山のPCを購入してきましたが、このPowerbookとibookは大事すぎて捨てられません。今も押し入れに入っております。当時はグラフなど、統計はExcel、文章はクラリスで書いてました。一太郎も好きでした。半角罫線(笑) だから後年wordを使うことになった時は、慣れなくてかなり苦戦しましたね。今のMacに対する感覚はだいぶ違うのですが、最初にこのパソコンを使ったことで、「コンピュータはツールである」という感覚が自分の中に浸透したのだと思います。ユーザーとして最高の設計だったと。デスクトップの概念は素晴らしいです。
少しさかのぼると、我が家にパソコンがやってきたのは小学校5年生の冬。
MZ-2000 というやつで、ご存じの方はもちろん懐かしい、カセットテープでBasicを読み込むというやつです。父はこれで私に算数の問題をつくって(図形が多かったかなあ)解かせていたのですが、算数大嫌いな私は苦痛で苦痛で。
しかも、東京出版が出してる「高校への数学」を使って11歳に解かせる、解けないと心底馬鹿にされるというやつだったので、私の算数嫌い、コンピュータ嫌いはここから来てると思います。でも、Basicで音楽が奏でられることを知ったので(父が買ってきた本をみたら載ってた)、音楽の教科書に載っている歌を演奏させて、笛の練習とかをしていました。そういうところに凝るのが私なんですよね。変な性分。
それでもひたすら本に載っているコードを打ち込んでいたら、なんとなくプログラミングの法則らしいものは判りました。いつも思うのですが、誰かに教えられるより、話や本などをヒントにして自力で解明するのが一番勉強になったし、力になったと思います。(だから暗記科目は苦手でした)そんなだから、個別指導とか、家庭教師とかを受けるのは向いてなくて、集団授業の中でやりくりするタイプでした。
プログラミングもそうですが、算数も理科も社会も、も少しちゃんと勉強しておけばよかったなーと思うことしばしば。
おそらく、小学校から大学まではちゃんと勉強してないです(表面上はやってましたが、ほんとの意味ではやってない)。勉強というのは、親に強いられるのではなく、自分が「やりたい」と思うまでは無理なんですね。自分の子どもを育てていて思います。待つということが本当に大事。
そんなわけで、実は今人生で一番勉強をしています。
誰かに言われたからとか、何かの証明とか、そういうことでなく、勉強したいと思って。研究とは違う、勉強。だからこそ、今までの勉強不足を嘆くわけです。
It’s no use crying over spilt milk
この後悔をできるだけ子どもには味あわせたくないと思うから、親は勉強しろって言うんだろうな・・っていうのもわかる。でも、やっぱり人生は一人一人のもの。親にだってどうにもできないですから、うちの子たちにはせいぜい公開してもらおうと思っています(つまり奴らは勉強してないのよ、私の時よりもはるかに)