大学では何の勉強をしていたかというと・・
早稲田大学人間科学部人間基礎科学科。今はまたカリキュラムが違うのですが、
私の時は社会学と生物学と心理学を学び、3年でどこか一つの分野を選んでゼミに入るシステムでした。
1年では「教養演習」という、学科が混ざった小さなクラスで1年間担任がつくという授業がありまして、私の担任は神経内分泌の先生で。脳の性差とか、そういうのが専門(多分)の方でした。一番最初の授業に脳の模型をもってきて、
「これが・・脳です」と言いながら私たちに見せようとしたら、脳の中身(小脳とか間脳とか、大脳新皮質とかに分かれてた)がぼろっと頭の模型から落ちて、
えらく驚いたことをよく覚えています。その後何度もその模型を見たけど、毎回落っことしてたから、不安定だったのか、わざとなのか(笑)。最終的には隣の研究室で、大好きな先生でした。
先生の授業で代償性卵巣肥大の実験とか、ラットの脳の切片とか作ったりしましたが、あまりよく覚えていない実験(講座)でマウスの手術があって。
いつもはラットを使うんで、ラットは大きいんですが、マウスは小さいのです。
出血多量で死んでしまい、先生にあやまりに行ったとき、「うん、仕方ないよね、君、殺すの得意だろう?」と言われて、怒られているのか慰められているのかわからなかったこともありました。
心理学は、あんまりよく覚えていませんが、何か刺激を与えると心拍数が上がって、それがどのくらいで平常に戻るかの実験をしたときが面白かったです。
私はすぐに心拍数が戻るのです。ペアを組んでいた男の子がすごく不思議がって、後でインタビューをする際に「なぜ?」と聞かれました。私は、「刺激を受けた直後に心の中で念仏を唱えたの」と言いまして、結局データとして使えないじゃないか!と怒られました。すぐ下がるのよね。
もう一つ、クレペリン検査というのをやった時。クレペリン検査は単純な作業を続けて行くとその効率がどう変化するかをみるテストです。通常は最初頑張って、しばらく成績が良く、途中中だるみして最後にぐっと伸びる(終末努力)というのが普通のパターンだそうなのですが、私は効率がずーっと落ちない。中だるみがなく、常に伸びるのです。最後のところでさらに伸びる。
これまた、「データとして使えない3Σじゃん?」と言われましたよ・・・
ただ単に集中力が高いだけじゃんね、失礼な(# ゚Д゚)
社会学では、農村社会学実習を選択。1年の夏休み、1週間伊勢崎市の公民館に寝泊まりして、周囲の地域の調査をしました。私は老人会がテーマ。今は老人会なんて言わないんでしょうね。でも、前調査で老人会が盛んと聞いていたのに、やはり実態はそうでなかったとか、社会学の調査の面白さはここで実感した感じです。統計とフィールドワークと両方。やっぱり、いくら本を読んでも自分で体を動かさないと実感できないことは沢山ありますし、かといって知識がなければ考察ができないということもよくわかりました。
しかし、当時のそのあたりの農家はやはり嫁の来てがなかったらしく、伺うお家、伺うお家ごとに「嫁に来い」「車買ってあげるから」「春日部なら近い」と言われる始末。人生であんなにモテた(しかし親のほうに好かれる)ことはなかったな~