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リコの書くブログ018

高校生活では海外語学研修(短期ホームステイ)も。学校主催です。イギリスのCheltenhamへ行ったのですが、その会の生徒代表なぞというものも務めることに。特にすることはないんだけど、まあ班長さんですよね。現地に着いたときにステイ先の方々向けのご挨拶スピーチをしたのですが、ESSである私は当然「セリフ」として覚えているわけです。情感たっぷり?にお話しした結果、「この子は英語話せるのね!」とステイ先のママとパパに思われてしまったらしく、その後が大変でした。
この研修は二人で1家族にお世話になるというタイプ。で、私と組んだ子が、全然しゃべれない子でした。最初に、持ち物とかを選ばせてくれたのですが、学校にもっていくお弁当の話になった時、
ママ ランチはパンだけど、サンドイッチが良い?それとも普通のパン?
私  サンドイッチが良いです
友  私も。(me too)
ママ デザートはリンゴなんだけど、赤いのと緑のとどっちがいい?
私  緑で
友  私も。(me too)
・・とまあ、こんな調子で、すべて私と「同じもの」(今、#meeto運動やってれば面白いんだけど、どうせそんなことはしていないでしょう)最後にお弁当箱の色を聞かれたとき、
ママ ランチボックスの色は 青とピンクとどっち?
私  青で
友  私も。
ママ 駄目よ、青はRikoのだからね
友  どうしたらいいの???(涙目)
私  ピンクって言え
というオチが付きました。そっから卒業までそいつのことはmetooって呼んでやったですよ。
さらに、ママたちがひどい。学校から帰ってくると、友達には「がっこうどうだった?」「今日は何習ったの?」とかいう、小学校1年生の子に聞くような話をするのに、くるっと私のほうを向いて「Riko、日本の教育制度についてだけど。。」とか話すのです。最初のスピーチのせいです。16の小娘が日本の教育制度なんて知らないというのに(笑)
30年以上前ですから、日本の情報なんてやっぱりあまり入ってなくて。
ナイフとフォークで食べようとしたら箸が用意されていて、「食べなれないだろうから、これ使っていいのよ?」と言われたり、浴衣を着て市庁舎訪問をしたときは、「やっぱりいつも着慣れている服のほうが良いでしょ」と言われたりしました。いや、みんな帯締められなくて、私が10人くらい着付けたんだって。。とは言えず。
一番困ったのは、テレビでオペラ「マダムバタフライ」を偶然観たとき。お坊さんが登場するシーンがあったのですが、袈裟衣で、合掌しながら歩いてきたのです。パパがその時、「Riko、なぜ仏教は手を合わせるのか。キリスト教は組むでしょ?」と質問。・・いくら仏教高校だって、知らないよ? 手と手のしわを合わせて幸せ~な~む~って説明するわけにもいかないし、わかりませんと言ったら、ちゃんと自国の宗教については学びなさいと諭されました。
また、自分の発言に自信がなくて、語尾に「maybe」とつけていたら、
「自分の言葉には自信と責任をもって、はっきりと」と言われたことも。
英語で話すということと、自分の意志で何を話すのかの違いをしっかりと指摘してもらった、大切な経験です。
あとは他のお家にステイした友達の話だと、ママが隣の奥さんの悪口を言ってたそうで。理由がすごい「だってあのうち、お邪魔したらレモンティーが出たのよ!!(ミルクティーではない)信じられない!!」なんですと。それだけで隣人と喧嘩できるのか。イギリス文化もすごい。
自分は日本の文化を知らない、歴史を知らない。恥ずかしいというより、もったいない状態でここ(イギリス)に来ちゃったんだなと反省しました。もう一回いけたら、きっと今度はいろいろ話せるんだろうなあ・・
いずれにせよ、日本人として海外に短期間でも「住む」という経験は、自分が日本人であることの自覚と、自国への興味、世界の中の日本、という視点を得ることができました。うちの息子も高校時代にオーストラリアとカナダに行かせましたが、娘はコロナで多分いけないんだろうなあ・・ちょっと残念。